3/9(木)釣り方講座by天野
こんにちは。天野です。
最近自分が使用してるラインを聞かれることがあるので、今回はラインについてお話ししたいと思います。
あくまでも自分が良いと思ってるセッティングの紹介なのでこれが正解って事ではありません。
参考程度に読んでいただければと思います。
【スプーン編】
自分はフロロカーボンかエステルを使ってます。フロロだと1ポンド〜1.5ポンドをよく使います。エステルだと0.3号〜0.4号にフロロカーボンのリーダー1.5ポンド〜2ポンドで使います。自分の場合は数釣りのトーナメントに出たりしてるので細めのセッティングになってます。ラインが細ければルアーの動きも良くなるしバイトも増えますが大物が掛かると切られるリスクもあります。ラインが太ければバイトの数は減りますが大物が掛かっても安心してやりとりが出来ます。自分の狙いをどっちにするかで太さは決めると良いと思います。
さてフロロとエステルをどう使い分けてるかっていうと、ロッドによってのラインの使い分けはありますが今回はラインだけに絞ってお話しします。
フロロは魚がひったくるような反転バイトをしてくるときに使う事が多いです。エステルに比べると伸びるので身切れなどを防ぐ事が出来ますし掛かったらバラシにくくなります。逆にエステルは伸びないので魚がルアーを喰わえてあまり動かないときにラインの力で掛けていくイメージです。
エリアフィッシングは細軸のフックが多いので手元にアタリを感じた時点で魚の口には針先は刺さってるって考えた方がいいです。そこからしっかり貫通させる為にラインの伸びだったりロッドの硬さだったりアワセの動作が大切になります。一瞬なので人の力じゃ反応出来ないときはタックルに頼るしかないんです。なのでラインの伸び率で使い分けてるって感じです。
反転バイトのときに1番伸びるナイロンじゃダメなの?って話しにもなると思いますが、もちろんナイロンが良いときもあります。ただ自分がナイロンを使ってないのは比重の問題です。ナイロンは比重が軽いので水に馴染むまでに時間がかかる為、スプーンの泳ぎ出しで上方向にいってしまったりフロロやエステルに比べるとレンジキープ能力が劣ります。今の時期のオーパは下目を丁寧に引けると良く釣れるのでフロロやエステルのように比重が重いラインの方がスプーンの浮き上がりを抑えられてボトム付近を楽に引けると思います。
【クランク編】
自分は大体のクランクをPEラインでやります。クランクはスプーンよりもバレやすいルアーなので伸びのあるラインでやる人が多いですが、自分は針を早くしっかり貫通させる為にPEを使います。クランクならではのバレやすさはロッドで補います。
実は自分が開発させていただいたノリーズのミートはPEラインでほとんどテストしてるのでPEラインが1番良い動きを出せてレンジコントロールしやすくなってます。ラインの比重を考慮した上で作ったからです。ラインの浮力も利用してフローティングクランクをコントロールするっていうマニアックな世界もありますが語ると長くなるのでこれくらいにしときますw
PE以外にも時期的なものでナイロンやフロロでクランクをやることもあります。状況としてはサーフェス系のクランクでサイトフィッシングするときに目で見えたバイトを即アワセするときに使ったり、シンキングのクランクで巻き下げてるときに下に引き込まれるようなバイトが出るときに使います。
【ボトム編】
ボトムといえばスプーンのデジ巻きだったりプラグやバイブレーションなど様々ですが、自分の場合はPEラインかエステルラインしか使いません。ボトムの釣りは底質や魚のバイトなどの違いを明確にする為に伸びないラインで情報を集めるのが良いからです。使い分けとしてはルアーを上方向に跳ね上げて移動距離を抑えながら釣るにはPEを使い、あまりルアーをアピールさせずにアタリを取っていく釣りにはエステルを使う感じです。PEはラインの存在感が邪魔をしてしまうのでアピールの強いルアーでルアーに注目させるイメージです。
【ミノー編】
ミノーといえばマジックジャークなどで誘うハイフロート系のものと、トゥイッチやジャークで横に飛ばして使うミノーがありますが、ハイフロート系ではエステルを使いその他のミノーはPEを使ってます。どちらも伸びないラインを使ってるのはミノーの場合は横からのバイトも多かったりするから積極的にこちらから掛けにいきたいからです。ハイフロート系をエステルにしてるのはルアーを止めたときにキックバックしてしまうのを防ぐためです。真上方向に浮上するのは大丈夫ですが斜め後ろに浮上するとせっかくチェイスしてた魚が逃げていってしまうのをよく見ます。
【番外編】
これまでの話だとたくさんタックルがないとダメなのかな?って思ってしまうかもしれないので番外編では例えばロッド一本で遊びに行くならどのラインがいいのかってのを話したいと思いますが…正直どのラインでも大丈夫ですw
ただ使うルアーによってそのラインの得意不得意が出てしまうだけです。
自分がお勧めしてるのはPEラインです。PEって高価なイメージがありますが、一度買うと1シーズンもったりするので他のラインを何度も買って巻き直してるよりはかなりお得です。ただエリアフィッシングではPEを直結びしなくてフロロカーボンなどのリーダーラインが必要になります。ラインとラインの結束が面倒な人はナイロンやフロロの方が良いと思います。因みに自分はライン同士の結束はサージェンスノットで結びますが簡単ですよ。
PEをお勧めする理由としては、長持ちする・よく飛ぶ・感度が良い・引っ張り強度が強い(自分が使ってる0.2号で6ポンドの強度)
デメリットは、風に弱い・ラインが目立つ・バラシやすいって感じです。
最後に…
以上自分なりにラインの解説をしてみましたが最初にも言いましたがあくまでもこれが正解ではありません。
自分はもうトーナメンターとして15年目になりましたが、人より多く魚を釣るために試行錯誤してきましたがまだ何が正解かわかりません。
大会で優勝出来ることもあればセッティングがまったく合わず1回戦で負ける事もあります。正解が見つからないから続けられてるんだと思います。
今年のオーパはオーナーが皆さんに楽しんでほしくて例年よりも多く放流してますので皆さんもいろいろ試して良い思いも悔しい思いもして楽しんでください。
自分がオーパに居るときは気軽に何でも聞いてください。良いセッティングを見つけたときにはこっそり教えてくださいw
長文になってしまいましたがお付き合いありがとうございました。
今シーズンのオーパの営業も残り2ヶ月を切りましたので楽しんでいきましょう!